押井守、爆弾発言!「ヒットしなければ、本当に監督やめますので」
2日、新宿ミラノ1で映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の初日舞台あいさつが開催され、押井守監督、菊地凛子、加瀬亮、作画監督の西尾鉄也が登壇した。
映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』写真ギャラリー
同作でこれまでのマニアックな世界観はそのままに、男女の渋いラブストーリーを描き新境地を切り開いた押井監督は、作品への思い入れも人一倍とあって、かつてないほどのプロモーション活動に自ら参加した。こうして迎えた公開初日だったが、さすがに慣れない宣伝活動に疲れたのか、開口一番「悪夢のようなキャンペーンが終わった。やっと家に帰れます」とコメント。しかし興行的な成功には手応えを感じているようで「ヒットしなければ、本当に(監督業を)やめますので……やめさせたくなかったら、支援をよろしくお願いします」と自信の裏返しとも受け取れる発言で、満員の観客席を沸かせていた。
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』は、8月27日から9月6日まで開かれる第65回ヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に出品されることが決定済みで、各国の強豪作品はもちろん、宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』、北野武監督の映画『アキレスと亀』と最高賞の金獅子賞を争うことになっている。「賞は向こうの都合でくれるもの。でも今回は、菊地さんや加瀬君が一緒なのでレッドカーペットは絵になるはず」と押井監督。このコメントに対し、菊地は「旅行気分だったけど、そう甘くない気がしてきた」、加瀬は「前回(熊切和嘉監督の『アンテナ』が)ヴェネチアでこてんぱんにやられたので、リベンジしたい」とそれぞれ抱負を語っていた。
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』は大人になることを拒絶した子どもたち“キルドレ”たちが、ショーとしての戦争で命を散らす姿を描いたSF青春ストーリー。
映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』は新宿ミラノほか全国公開中